アオザイ、サリー、キルト、ポンチョにチマチョゴリ…。世界には実に多くの民族衣装があります。いずれも長い歴史に培われた伝統ある装いですが、私たち日本人にとっては、やっぱり着物こそ至高のこしらえ。
近年では、若い人たちにあらためて着物の価値が見直され、「古いもの」「堅苦しいもの」から、「オシャレ」で「個性を表現するもの」に変わりつつあります。また、インバウンド増加の流れから、外国の方がお求めになることも多くなりました。
多くの方々に着物を着ていただけるのは、とても喜ばしいことです。そんな時代だからこそ、四季折々の美しい自然をあしらい、日本人のたおやかながらも凛とした心性を表した、この着物という文化を、世界に、そして未来に届けたい。そう思うのです。